運営者情報

◇運営団体

NPO団体 D-SUPPORT INNOVATION

http://d-support-i.org/

◇所在地

大阪府箕面市坊島4丁目5-20 箕面市立みのお市民活動センター

◇事業内容

不登校児、発達障害児支援

学習支援活動

◇代表者

北村耕太郎 34歳

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メイプルの会

代表 北村耕太郎(きたむらこうたろう)

 

【ご挨拶】

こんにちは。

発達障害児の親の会「メイプルの会」の代表者をしています北村耕太郎です。

私は、出生時に食道閉塞という先天性の疾患をもち、生後すぐ手術し、その影響か物心ついたころから右半身に汗をかかず熱がこもる後遺症を抱えています。また同時に吃音もあり、学生時代は「どもり」をからかわれることが多く、辛い思いもたくさんありました。

次第に中学、高校では学校にいかない選択をとるようになり、かろうじて卒業はできたものの、進学はできずフリーターになってしまいました。

その後、ラーメン屋さんのバイトを始めたことで多くの素晴らしい仲間と出会いました。

私の大きな転機でした。

そこでは仲間と共に力強く歩むことの重要性を教わると同時にポジティブに希望も持ち、堅実に努力すれば不可能だと思っていたこともできるようになると知ることができ、高校卒業して約3年後の秋に専門学校を経て幼いころからの夢でもあった警察官採用試験に合格しました。

【「人」と「人」の絆から生まれる大きな力】

警察官に採用後は地獄の訓練が降り注ぐ警察学校で新たに多くの仲間と出会い、そして人と人の間にある「絆」の存在を知り、苦しい訓練も助け合いながら頑張れば皆で乗り切ることができることも知りました。

自己肯定感で満たされながら自信をつけていった私は、中学、高校のころの私では到底考えられませんが、僅か25歳で刑事に任用して頂き、広島県と大阪府の両方で殺人事件などを捜査する刑事として働かせてもらうという素晴らしい経験をさせてもらいました。

【2回目の転機】

人生の2回目の転機は32歳のときでした。

長男が生まれ、すぐに障害が残る可能性を指摘されました。

当時、刑事として捜査や取調べの日々を送っていた中で障害に対する偏見と問題点を持ちながら職務に従事していた私としてはまさか我が子に障害が残るなんてことは想像すらできず、あまりにショックな出来事でした。

そして特に凶悪な少年犯罪を扱う経験も多かったことから行為障害や愛着障害などいわゆる二次障害に陥ったときの危険性を認識していたことからも、もしかすると我が子の将来は二次障害となり、私が取調べをする取調室の被疑者側の椅子に座ることがあるのでないか…という不安をもつようになりました。

その不安は日々エスカレートしていき、いつの間にか取調室に入るとまだ見ぬ子供の成長した姿が幻像として被疑者側の椅子に座るような幻像を見るようになりました。

私が退職を決意したのはその幻像を見始めたときだったと思います。

【目標は「二次障害に陥らない社会」】

障害のある子供をもつと、みんな人生観が大きく変わるといいます。

私もその1人で、子供ために何ができるのかを考えていくと、「行為障害などの二次障害に陥らない社会を創ること」を父親として、そして大人としてやらなければならないことだと思いました。

退職後は生後10ヶ月のころに療育園で理学療法を受けなければならないと告げれ、それから約2年、療育園に私が付き添い続けました。

私が療育園に主に付き添うことにしたのにも理由がありました。

母親は障害の原因が自分にあるのではと自暴自棄になっていたときありました。

私は父親として少しでも母親の心理的なストレスを緩和すること、そして活き活きとした母親の笑顔を子供がみて育つ環境を維持したかったため、そのためにも出来るだけ母親のストレスが増えないように工夫していくべきだと思い、基本的には療育園に私が付き添い、母親は生きがいでもあった仕事をしながら、時々療育園に行ってもらうというようにしたのです。

(写真は療育園での餅つき大会の写真)

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現在は早期療育のおかげで健常児さんに比べれば発育の遅れはあるものの、しっかり自分の足で歩けるようになり、言葉もたくさん出るようになりました。

そして、今年春から療育園と保育園の平行通園ができるようになり、母親も少しずつ子育てを経験していきながらとても強くなっていき、私が動ける時間が増えてきたことから私の子供や他の障害をもつ子供たちが二次障害に陥ることのない社会創りをスタートしていくため、今年1月から構想し、春にNPOを立ち上げ、社会起業家としての第一歩を踏み出すことにしました。

【社会起業家として】

現在は、箕面市を拠点とするNPO団体「D-SUPPORT INNOVATION」の代表理事として発達障害児の親の会(メイプルの会)を運営しています。

また、数多くの事件捜査や取調べを経験してきた中で、「言語能力とコミュニケーションの課題を解決していくことが二次障害の予防に効果的ではないか」と私は考えています。

だから、子供たちに国語力をつけてあげることで少しでも二次障害への予防効果があるのではないかと思い、発達障害児向けの国語専門教室「メイプルの教室」を2017年春に開校することにしました。

他にも社会起業家としての第一歩を踏み出したあと、新たに多くの素晴らしい仲間と出会い、多くの仲間たちと多様性のある人財が活躍できる社会を目指すための事業「おもろい大人化計画」、子供たちに多様な教育機会が与えられるように全国の教育者や子供たちが繋がることができる「オンライン・フリースクールプロジェクト」に参画させて頂いています。

ラーメン屋さん、警察学校などの経験から、私は「人」と「人」が絆で結ばれ、助け合っていくことでどんな困難にでも立ち向かっていけるものと確信しています。

そして、その確信をもとに障害のある子供たちが二次障害に陥らない社会創りが多くの仲間たちと目指していくことで実現していけるものと思います。

まだまだ未熟な父親でもあり、大人でもありますが、多くの皆さまからの力をお借りしながら、一歩、一歩、前進していきたいと思っています。

これからもご指導、ご鞭撻をどうぞ、よろしくお願い致します。

 

D-SUPPORT INNOVATION

メイプルの会、メイプルの教室

北村 耕太郎

 

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